試作 躰にやさしい天然酵母とは

酸っぱい 固い

多くの方の天然酵母パンのイメージはほぼコレかなと思います

当店の天然酵母パンは一部酸味を立たせたものもありますが天然酵母ですよと言わないと気がつかないような酸味を抑えたモチモチ食感のパンが売りです

天然酵母とは何か…から説明するとフルーツの果皮や果汁、麦の外皮などについた自然の(天然の)酵母菌を培養したものでビールやワインなども酵母菌を使った食品です

パンを作っている方もわりと知らない人が多いのですが、パンは純粋に酵母菌だけではありません(腸活系サイトでも酵母菌だけと書いてあること多数です)

乳酸菌などのバクテリアも一緒に生息してパンの発酵や風味に寄与してます

酵母菌は嫌気性ですが発酵で二酸化炭素を発生させるのでそれを溜めすぎないように酸素量の調整はとても大事です

バクテリアが多すぎると酢酸のような香りが立って酸味が強くなり

炭酸ガスを発生させすぎても酵母が糖を食べてしまうので味が抜けてしまったり味を一定に保つのが非常に難しいです

なので当店では長年継ぎ足したタレや親子代々守っている糠床のようにずっと継ないでいる酵母を使ってます

じっくり発酵させると噛み締めるごとに旨味が出てくる美味しいパンになります

自家製酵母

そんな小難しい天然酵母パンをなぜ推すのかと言うと皆さんが必死こいてやっているであろう『腸内環境改善』が簡単にできるからです

つまり躰に良いんです

①発酵の過程でお腹に負担だと言われている小麦グルテンを分解しているので腸に負担を与えません(お腹が張らない)

②発酵によりビタミンやミネラルが生成されそれらを摂取できる

③低グルテンにより吸収がおだやか(低GI)

などなど

自分が焼いたパンを毎朝食べてますが便秘が改善されたり免疫力が高くなったり良いことばかり(全く風邪をひきません バカなだけかもしれません)

※生きた乳酸菌は届きません 焼いてるので

基本的な材料は 小麦と水と塩のみ

酵母も基本、水と小麦なので上の2つの材料で作っていることになります

市販品のパンの裏面原材料を見るとわかりますがこんな単純な材料では作られてません

パンがカラダに良くないイメージになったのは『市販品』の原材料を見たらそれはそうなるだろうと思います

カンパーニュ

ヨーロッパに行った際にスーパーでも何度かパンを買いましたが日本のような袋詰めされたパンは無くてきちんと工房で焼いたパンが売ってました

菓子パンや惣菜パンに慣れ親しんだ日本だと難しいかもしれないですが『発酵によるおいしさ』が伝わるパン作りをしていきたいと思ってます